FASHION MAGAZINE

東京都写真美術館で開催中のマーティン・パー「FASION MAGAZINE」(7/7〜8/26)を見てきました。同時開催の「世界報道写真展」や「ヒーロー・ヒロインの時代」に比べて人はほとんど居なかったけど、私はとても気に入った!


まず入ったところに長い回廊がある。これが異空間へのトンネルっぽくていい。ウサギの穴に落ちたアリスよろしく、観客はパーの世界にどんどん落ちていく。監視員がいなかったから、思わず写真を撮ってしまった(スイマセン)。


全体の印象としては、とにかくカラフル!!
カルティエブレッソンに影響されて最近はまさしく白黒漬けだった私の眼を覚まさせてくれるような、溢れる色の洪水。 カラフルでポップな画面は、ユーモラスでおちゃめ、軽くて楽しくて、それでいてちょっと不気味でシニカル。それがたまらなく心地いい。
私のお気に入りは、「ダカール」シリーズの日用品を売っている黒人男性の写真。
あれはぱっと見たとき、彼が持っているのは山盛りのお菓子に見えた。
カラフルで、おいしそう。
でもよく見てみたら、それはなんてことない電気ケーブルやら缶やらの日用品だった。
これは被写体の存在感とか、フレーミングとか構図とかのなせる業ではなく、
きっと色の力なんだろう。写真における色の存在を見直した。


「ある写真はドキュメンタリーのように、またある写真はファッションらしく撮っていますが、いずれもアートっぽくも見えるでしょう。それらの違いについて論じることはなんて面白いことか!(展覧会あいさつより)」

[影響されやすいワタクシは、
 さっそくカラー写真を撮ってみたのだ]